富士通 FACOM 138A
2023.09.13
製造年 | 1957年 |
開発者 | 富士通 |
製造者 | 富士通 |
プロセッサ | カスタム リレー式 |
性能 | |
保管場所 | 富士通株式会社 |
富士通は、リレー(回路素子)式電話交換機で培った技術を用いて、1954年に日本初の実用リレー式計算機FACOM100を完成しました。計算速度は、人の手による計算の40~100倍でした。その3年後の1957年に完成したFACOM 138Aは、中型の科学技術計算用リレー式計算機で、価格は約1,500万円でした。主に製品開発の研究や設計の数値計算に活用され、光学機器メーカーでは、レンズの焦点設計等に使われました。
ビデオに撮影されているFACOM 138Aは1960年に製造されました。演算速度は、転送0.15秒、加減算0.35秒、乗算0.8秒、除算・開平算(平方根の計算)2秒です。使用されているリレーには4種類あり、合計2,986個です。
自己チェック機能がついているため、リレーが誤動作を起こせば直ちに停止し、自動的にリトライを行うので、簡単な障害を自ら復旧します。